被写界深度
Depth of Field(被写界深度、専門文書ではDOFと略記)は、ショット内で物体が許容できる程度にシャープでピントが合って見える距離の範囲です。シャローな被写界深度ではフレームの狭い範囲だけにピントが合い、残りはぼけ、ディープな被写界深度では前景から背景まで画像の大部分または全体がシャープに保たれます。
被写界深度は、絞り径、焦点距離、被写体までの距離の三要素で制御されます。絞りを開けると被写界深度は浅くなり、焦点距離が長いと被写界深度は狭くなり、ピント距離が近いほど同様に狭くなります。プロの撮影・写真では、被写界深度は被写体を邪魔な背景から切り離し、奥行き面間の視覚的な分離を作り、観客の注意をきわめて精密に誘導する、最も強力な構図ツールの一つです。シャローな被写界深度はシネマティックで高品質な映像と結びつき、ディープな被写界深度は環境の文脈が重要なドキュメンタリー、風景、建築でよく使われます。
AI画像・動画生成では、プロンプトや参照画像で被写界深度を指定し、フレームのどの程度にピントを合わせるかを制御できます。写真・映画コンテンツで訓練されたモデルはこの概念をよく理解し、リアルなボケや実際のカメラレンズの光学特性を模した段階的なフォーカス落ちなど、説得力のある被写界深度効果を出せます。