LUT(ルックアップテーブル)
Look-Up Table(LUT、ルックアップテーブル)は、入力色値を出力色値に対応づけるプリセットの色変換ファイルで、一括で映像に特定の見た目やカラーグレードを適用します。LUTはフラットでニュートラルな映像を仕上げた視覚スタイルに変えたり、フィルムストックをシミュレートしたり、クリップ同士のルックを合わせたり、多くのショットに複雑なカラーグレードを一貫して適用したりする色フィルターとして機能します。
LUTは、事前定義された入出力対応のテーブルに従って画像の各色値を数学的に変換して機能します。主に二種類あります。色空間間の変換(例:ログ記録のカメラ映像を標準表示空間へ変換する)を行う技術用LUTと、ヴィンテージフィルムのエミュレーション、ティール&オレンジのシネマグレード、特定のスタイルの色処理などの美的ルックを適用するクリエイティブLUTです。LUTはDaVinci Resolve、Adobe Premiere Pro、Final Cut Proを含むほぼすべてのプロ用動画編集・カラーグレーディングソフトで適用でき、プロジェクト全体に一貫したルックを効率的に当てる広く使われるツールです。
AI動画生成のワークフローでは、生成映像を最終出力用にカラーグレーディングするポストプロダクション段階でLUTが重要になります。LUTを適用すると、AI生成クリップと実写の視覚ルックを素早く統一したり、参照の色スタイルに合わせたり、生成ごとに色温度やトーンがわずかに違うシーンに一貫したシネマティックな処理を与えたりできます。