
ケージ入りのランプの下の整備士
ペン入れしたアメコミ風のコマ。黒いインクの線に、機械的なハーフトーンの陰影。50代の整備士が、汚れたつなぎ姿で、開いたエンジンルームから身を起こします。上から吊るされたケージ入りの作業灯が1つだけで、光が彼女の肩とエンジンに溜まります。左上の隅には、長方形の白いナレーション枠があり、手書きの大文字で「NIGHT SHIFT」と書かれています。インクの上に、酸化した赤と冷たいグレーの限られたフラットカラー。縁には、罫線の黒いコマ枠と、白い余白。写真ではなく、柔らかいエアブラシの陰影もなし。4:5。
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遅刻しそうに走る少女
白黒のマンガのコマ。ペン線に、貼り付けのスクリーントーンによる陰影を加えます。トーンは、グレーの濃淡ではなく、目に見える規則的なドットの模様で描きます。制服の少女が、バッグを後ろに振りながら、左から右へ全力で走ります。口は開き、髪は後ろになびきます。彼女の後ろの一点から、コマの縁へ向かって、密な集中線が放射状に走り、動きを運びます。スカート、髪の影、地面にトーンを使います。色はどこにもなく、白い紙に純粋な黒インクだけです。足元の近くに、角ばった手描きのカタカナ風の文字で、小さな擬音を入れます。罫線のコマ枠。3:4。
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2拍を受ける大きな導入コマ
3つのコマで組んだ漫画のページ。上半分の全幅に、広い導入のコマが1つ。その下に、同じ大きさの正方形のコマが2つ並び、均等な白いガターで区切られます。上のコマは、夜明けの漁港で、引き潮の中の舟が並び、左上のナレーション枠に「FIRST BOAT OUT」とあります。左下のコマは、濡れたロープをほどく手のアップ。右下のコマは、岸壁を振り返る船頭です。全体でペンのタッチとフラットカラーをそろえます。色は、港のグレー、ロープの薄茶、冷たい青。罫線の枠。3:4。
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ペン入れ前の下描き
下描きの段階のコマ。オフホワイトの紙に、柔らかい鉛筆で描きます。ペン入れはまったくしません。低い塀を跳び越える人物。体を貫く構成線が見え、塀の後ろには、軽く引いたパースのグリッドがまだ残っています。前に出した腕は何度か描き直され、手を置いた所にはこすれた跡があります。筆圧の変わる自信のある鉛筆で、ほとんど描いていない所もあれば、描き込んだ所もあります。コマ枠は、鉛筆でフリーハンドに引き、少しだけ歪んでいます。ペン入れも、色も、清書もなし。紙の目と消しゴムの跡。4:5。
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レトロな印刷の宇宙パイロット
安い新聞用紙に刷った、中期のフォーカラー印刷のコマ。平らな部分のすべてに、目に見える粗い網点があり、色の版はごくわずかにずれて刷られるので、インクの線に沿ってシアンとマゼンタの細い縁取りが出ます。バブルヘルメットのパイロットが、画面の外の何かを見上げています。自信のある単純なペン線で、描き込みは最小限です。色は4つの印刷インクに絞り、赤とシアンを多く使います。紙は年月で黄ばみ、繊維の質感が見えます。小さなナレーション枠に「LATER, ON RHEA」。罫線の枠。1:1。
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枠を突き破って飛び出す
絵が意図的に自分の枠を破るコマ。パルクールの走者が、罫線の長方形のコマの中で、見る人に向かって跳びます。伸ばした片腕と手が、黒い枠線を越えて、向こうの白いガターへ出ていき、体の残りはコマの中に収まっています。枠はきれいな罫線の長方形で、はみ出しははっきり分かります。大胆なペン線、衣服には重い黒、背後の壁にはハッチングの影。色は、コンクリートのグレー、鮮やかなオレンジのトップス1枚、黒。コマのまわりは広い白い余白。3:4。
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夕暮れの屋上の大ゴマ
1ページ大の大ゴマ。1つのコマがページ全体を占め、ほかのコマは一切ありません。つぎはぎのロングコートを着た配達人が、屋上の手すりに立ち、体を半分背けて、夕暮れの低層の街を見渡します。大胆で自信のあるペン線。コートと屋上の影には、大きな黒ベタを置きます。中景はハッチング、遠くのスカイラインはすっきりした線です。色は、夕暮れの紫、窓の暖かい黄土色、黒に絞ります。細い罫線の枠と、ゆったりした白い余白。手描きで、写真のような描写はなし。3:4。
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バスを待つ3コマ
新聞の連載漫画の3コマ。同じ大きさのコマが横一列に並び、細い白いガターで区切られます。ゆったりした自信のあるペン線で、フラットな2色印刷にします。1コマ目は、男が雨の中、バス停で1人待っていて、小さな吹き出しに「ANY MINUTE」。2コマ目は、同じ男が同じ位置で、雨が強くなり、セリフはまったくなし。3コマ目は、バスが止まらずに通り過ぎ、彼は何も言わない。このコマに吹き出しはありません。3コマとも、キャラクターの描き方を一貫させ、カメラ位置は同じです。色は、新聞紙のクリーム色、くすんだ青、黒。印刷のわずかな版ずれ。4:3。
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ドアが閉まる音に反応する顔
アメコミ風の反応のコマ。顔のアップ。男の顔が画面の大半を占め、目を見開いて、背後で何かが聞こえた瞬間を捉えます。太いペン線で描き、顔の片側に重い黒の影、あごに細いハッチングを入れます。右上の隅には、斜めに傾けて、大きく、荒い手書きの大文字で、太い縁取りをつけた擬音「SLAM」を置きます。背景は、彩度を抑えた黄土色の単色フラットカラーです。罫線のコマ枠。ペンのインクの絵に限り、写真のような質感もデジタルペイントもなし。4:5。
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輪郭線のない市場の屋台
黒い輪郭線を一切使わず、フラットな色面だけで描いたコマ。すべての形は、描いた線ではなく、2色の境目で決まります。八百屋の屋台で、商人が野菜を量っています。単純で大胆な形を、6色のフラットな色に絞って組みます。レンガ色、オリーブ、クリーム、深いティール、マスタード、そして黒インクではなく色として使う柔らかいほぼ黒です。ハッチングも、グラデーションも、テクスチャもなし。右下に、小さな白いナレーション枠で「MARKET DAY」。細いコマ枠は、配色の中の1色で描きます。1:1。
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待合室で考えごと
インクとフラットカラーのコマ。病院の待合室で、男が1人、プラスチックの椅子に座り、手を合わせて何も見ていません。頭の右上には、縁がぎざぎざした柔らかな雲形の思考の吹き出しがあり、3つの丸い泡が小さくなりながら、頭へつながります。中の言葉は、手書きの大文字で「SHE WILL BE FINE」。きれいなペン線と、椅子の下にハッチングの影。色は、施設らしい緑、くすんだグレー、黒。壁の時計の数字は読めません。罫線のコマ枠。4:3。
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クリアラインで描く町の広場
クリアラインの伝統で描いたコマ。すべての線を同じ太さにそろえ、ハッチングも、クロスハッチングも、黒ベタも、どこにもありません。ヨーロッパの町の昼の広場で、噴水、カフェの日よけ、停めた自転車、そして12人ほどの小さな人々がそれぞれの用事をしています。すべての要素を、同じくっきりした均一な線で描き、むらのないフラットカラーで塗ります。ディテールは、被写体に集中させず、コマ全体に均等に分けます。明るくきれいな配色は、テラコッタ、空色、クリーム、草の緑。細く均一なコマ枠。3:4。
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港の猫の設定画
漫画家のキャラクター設定画。オフホワイトの紙に、同じ船猫を、同じ大きさで3回、横一列に描きます。正面、横、後ろ。3匹とも、1本の罫線の水平な基準線の上に立ち、耳と肩の高さを通る、淡い水平のガイドライン2本が、3匹をまたいで走ります。きれいなペン線の下には、消されていない淡い青鉛筆の下描き。余白には、手書きのメモで「TORN EAR」と「SHORT TAIL」。背景なし、青鉛筆のほかに色もなし。紙の質感と、片隅の針穴。1:1。
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誰もいない砂漠の道の車
レターボックス型の横長のコマ。インクとフラットカラー。くたびれたステーションワゴンが、巨大な空っぽの空の下、まっすぐな砂漠の道を、カメラから遠ざかって走ります。画面の中では小さく描き、長いパースの線が低い消失点へ集まります。道路の面にはかすれた筆の質感、背後はきれいなフラットカラー。右上に小さな楕円の吹き出しを置き、しっぽを運転席の窓へ向けます。中の言葉は、手書きの大文字で「STILL NOTHING」。色は、色の抜けた砂、淡い空、黒いインク。罫線のコマ枠。16:9。
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4つの瞬間で描くやかん
厳密な2×2のグリッドに配置した、同じ大きさの正方形4コマのページ。コマの間には均等な白いガターがあり、すっきりしたペン線とくすんだフラットカラーで描きます。4コマは、セリフが一切ない、小さな無言の流れです。コンロにのったやかん。同じやかんが湯気を立て始める。湯気が画面を満たす。最後に、やかんが消えた空のコンロ。4コマとも、カメラの位置と台所の隅は同じで、変わるのはやかんの様子だけです。色は、くすんだ緑のタイル、暖かい真鍮、黒いインク。罫線の枠と、ゆったりしたページの余白。1:1。
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灯台の階段を登る
とても縦に長い縦位置のコマ。インクと限られた色。灯台の塔の内側を、階段の下から見上げます。鋳鉄のらせん階段が、上方の闇へ巻き上がっていきます。約3分の2の高さを、小さな人影が登っています。高さを強調するために、ごく小さく描きます。段の下の影には、密なクロスハッチング、光の当たった壁は白を大きく抜きます。てっぺんのランプが、小さな明るい点を1つだけ作ります。セリフもナレーションもなく、無言です。色は、海の緑、錆、黒。罫線の黒いコマ枠と、広い白い余白。9:16。
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台所のテーブルを挟む2人
横長のコマ。インクとフラットカラー。2人の女性が、台所のテーブルを挟んで向かい合い、横から描きます。1人は肘をついて身を乗り出し、もう1人は腕を組んで椅子に深くもたれます。左上の楕円の吹き出しは、しっぽを身を乗り出した女性に向け、中は「YOU TOLD HIM」。右上の2つ目の吹き出しは、しっぽをもう1人に向け、中は「OF COURSE I DID」。吹き出しの言葉は、どちらも短い3語に限ります。きれいなペン線で、テーブルの下にはハッチングの影。色は、くすんだ黄色の壁、使い込んだ木、黒。罫線のコマ枠。16:9。
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開いたままの地下室の扉
ホラー漫画のコマ。ペンのインクだけで描き、コマの面積のおよそ4分の3を黒ベタにします。廊下の奥で、地下室の扉がわずかに開いていて、そこから薄い青白い光がくさび形に漏れ、扉枠の一辺と数枚の床板をとらえます。ほかはすべて、途切れない濃い黒で、形がかろうじて分かる所にだけ細いハッチングを入れます。画面に人物はなく、セリフもナレーションもなし。純粋な白黒に、光の中だけくすんだ緑の点を1つ。太い罫線のコマ枠。3:4。
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カーブで壊れる荷車の車輪
横長のアクションのコマ。インクとフラットカラー。市場の荷車が、カーブで車輪が砕け、傾く瞬間を止めています。袋、りんご、折れたスポークは、ばらばらに散らず、進行方向の前と右へ投げ出されます。車輪のハブから、短い放射状の衝撃線が弾けます。御者は両腕を上げています。荷車の下に重い黒、道にはかすれた筆。車輪のそばに、荒い手書きの文字で擬音「CRACK」。色は、砂ぼこりの黄土色、荷車の緑、黒。罫線のコマ枠。16:9。
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縦の線で描く雨
インクのコマ。激しい雨の細い通り。雨そのものを、右上から左下へ走る長い密な平行線で描き、コマ全体を、人物も建物も道も、同じ角度で貫きます。傘をさした女性が、カメラから遠ざかっていきます。単純に、小さく描きます。線は、傘にかかる所で少し薄くなり、傘の形が読めるように残ります。水たまりは、短い水平の線で示します。色は、インクの黒、グレーの淡彩が1色、くすんだ赤の扉が1枚。セリフもナレーションもなし。罫線のコマ枠。4:5。
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