Eleven v4 プロンプトガイド

Eleven v4 プロンプトガイド

Eleven v4 の使い方を紹介します。耳で確かめられる音声タグ、速度スライダーや SSML なしでの間の作り方、複数話者の台本、他言語での読み、Eleven v3 や Eleven v4 Turbo との違いを解説します。

Eleven v4 が台本を読む仕組み

結果を左右する選択は3つです。声、言葉、設定の順に決めます。ナレーション、広告、オーディオブック、eラーニングのどれでも、この順番は変わりません。

選ぶものやること
声読みたい演技が自然に出せる声を選びます。タグは、その声がもともと出せる演技に付けたときに最もよく効きます
言葉演じてほしい形のまま書きます。「彼女は、かろうじて平静を保ちながら言った」のような地の文や感嘆符は、タグなしでも読みを変えます
Stability下げると表現が豊かになり、テイクごとの差も大きくなります。上げると、全行をそろえたい講座向けになります
Resemblance出力が選んだ声にどれだけ近いかを決めます
台本の長さ1回の音声生成で最大3,000文字です。長い台本は段落の切れ目で分けます
声の種類最終の読みにはライブラリの声がおすすめです。デザインした声は v4 でやや粗く聞こえることがあります

Eleven v4 の音声タグ

音声タグは、角括弧に入れて、その行の演じ方を変える言葉です。自由な文字なので、表は出発点にして、自分の言葉で書いてください。

種類タグ効果
感情[excited], [curious], [sarcastic], [sad]行全体に色をつけます
話し方[whispers], [shouting], [rushed], [slowly]音量とテンポを変えます
反応[laughs], [sighs], [exhales], [gulps]その位置に人間らしい音を足します
間[pause], [long pause]その長さの空白を入れます
効果音[applause], [phone buzzing], [light rain]テイクの中でその音を鳴らします
自分の言葉[低く落ち着いた声、抑えた切迫感]読み方を普通の言葉で説明します
実験的[sings], [strong French accent]声によっては効きます。先に試してください

タグは、変えたい言葉の直前か直後に置きます。1つの場面に両方必要なら、[whispers] [sad] のように2つ重ねます。タグが音として読まれたときは、声の説明に変えてください。[gravelly] より [low, gravelly voice] のほうが伝わります。タグは目安なので、2〜3テイク生成して、良いものを残します。

[excited] 会場が取れた![pause] [sad] 請求書もね。

タグを聴く

奥に真鍮の読書灯が1つだけともる、暗い図書館の書架の通路
[whispers]
[whispers] The library closes in five minutes. [whispers] Nobody knows we're still in here.
開いたドアのそばの廊下の床に落ちた使い込んだフェルト帽と、そこへ続く足跡
[laughs]
So I opened the door, and the dog was wearing my hat. [laughs] My actual hat.
椅子が1脚引かれ、冷めたコーヒーが残る、夕暮れの無人の会議室
[sarcastic]
[sarcastic] Oh, fantastic. Another meeting that could have been an email.
ランプ1つの下の、破って開けた空の封筒と割れた封蝋
[long pause]
The envelope was sealed. We opened it together. [long pause] It was empty.
何もない床板の上の暖かいスポットライトを囲んで、半分開いた深紅の舞台幕
効果音
[loud applause from the audience] [pause] Thank you! Please, take your seats. Tonight's prize is the biggest yet.
夜明けのオフィスの給湯スペースにある、コーヒーのマグカップと紙詰まりしたプリンター
自分の言葉
[tired, trying to sound cheerful] Good morning, everyone. Coffee is in the kitchen, and the printer is broken again.

速度設定も SSML もない Eleven v4 での間の作り方

Eleven v4 には速度やスタイルのスライダーがなく、SSML も無視します。そのため、タイミングは台本の中に書きます。v3 の台本の多くは、次の置き換えでそのまま使えます。

したいことこう書く
短い拍三点リーダー(...)
はっきりした間(SSML の break の代わり)[pause] または [long pause]
速い行、遅い行(速度スライダーの代わり)行の前に [rushed] または [slowly]
表現の幅(スタイルスライダーの代わり)話し方のタグと、低めの Stability
1語の強調大文字:I said NOW
難しい発音(SSML の phoneme の代わり)スラッシュで囲んだ IPA:Niamh /niːv/

箱は空だった。[long pause] ……いや、そうではなかった。完全には。

Eleven v4 の掛け合い台本

複数の人が話す場面は、Speech ではなく Dialogue を選びます。話者は2〜10人、場面全体で2,000文字までです。どの話者も場面全体を聞いているので、返事は直前の行に反応します。ターンごとにタグを付け、途中で切れる行はハイフンで終え、話者にははっきり違う声を選びます。

マヤ: [苛立って] タイマー、10分前に鳴ってたよ。 レオ: [言い訳がましく] ちょうど今やろうと思って- マヤ: [pause] [laughs] ねえ、それ煙じゃない?

他の言語での Eleven v4

Eleven v4 の対応言語は90を超えます。どの声でも、どの言語でも、その言語のネイティブのなまりで話します。翻訳を頼むのではなく、台本を最初からその言語で書いてください。言語によって流暢さに差があるので、まず1行試します。

今日は、静かな森の中を歩いてみましょう。[pause] 耳を澄ませると、鳥の声が聞こえてきます。

Eleven v4 と Eleven v3 の違い

ElevenLabs によると、Eleven v4 は公開時点で Artificial Analysis の音声アリーナの1位となり、ブラインドテストでは聴き手の約75%が v4 を選びました(出典)。台本を書く側にとって重要な変更点は次のとおりです。

項目Eleven v4 での変更点
話し方言葉から口調と文脈を読み取るので、タグは演技の微調整に使えます
安定性リテイク、掛け合い、長い作品でも声がぶれません
音声タグ効果音や自分の指示も含め、以前より確実に従います
掛け合い全話者が場面全体を聞き、直前の行に反応します
言語90以上。Eleven v3 の70超から増えました
なまり新しい言語を話す声は、その言語のネイティブのなまりになります
設定Stability と Resemblance のみ。速度、スタイル、SSML はなくなりました

Eleven v4 と Eleven v4 Turbo の違い

どちらも同じ声と設定を使うので、片方で配役した声はもう片方でも使えます。Morphic では、Eleven v4 は ElevenLabs、速い階層は ElevenLabs Turbo を選びます。

Eleven v4Eleven v4 Turbo
向いている用途最終ナレーション、広告、オーディオブック下書き、リテイク、大量の行
Dialogue2〜10人Speech のみ
速度フルレンダリングより速い。ストリーミング時、最初の音声まで約150ms(ElevenLabs による)
クレジット標準レート1文字あたりが少ない

Turbo で読み方を決め、採用する行を Eleven v4 で仕上げます。

よくある質問

Eleven v4 で間を入れるにはどうしますか?

はっきりした間は [pause]、長く保つ沈黙は [long pause] を、間を置きたい位置にそのまま書きます。短い拍なら三点リーダーで足ります。SSML の break タグは Eleven v4 では効かないので、古い台本はタグに置き換えてください。

Eleven v4 で日本語のナレーションは作れますか?

はい。Eleven v4 は90を超える言語に対応し、日本語もその1つです。どの声でも、その言語のネイティブのなまりで話します。台本は翻訳に頼らず、最初から日本語で書いてください。言語によって流暢さが違うため、まず1行で試してから全体に進めます。[pause] などのタグは、日本語の台本にもそのまま置けます。

Eleven v4 は SSML や速度設定に対応していますか?

いいえ。Eleven v4 は SSML を無視し、速度やスタイルのスライダーもありません。ペースは [rushed] か [slowly]、間は [pause]、強調は大文字、難しい語は国際音声記号(IPA)をスラッシュで囲んで書きます。

音声タグは自分で書けますか?

書けます。タグは自由な文字なので、声優に演出を伝えるつもりで、[乾いた口調で、内心うれしそうに] のように書いてください。短くまとめ、モデルが読み違えたときは、音ではなく声の説明に変えます。

Eleven v4 で効果音や歌は作れますか?

効果音は作れます。[applause] や [phone buzzing] のようなタグで、テイクの中でその音が鳴ります。歌は実験的です。[sings] は効く声と効かない声があるので、1曲まるごと作るなら Morphic の音楽モデルを使ってください。

Eleven v4 の音声タグが効かないのはなぜですか?

多くは、その声が自然にできない演技であるか、タグが変えたい言葉から離れているか、タグが音として読まれたかのどれかです。読みたい演技に近い声を選ぶ、タグを言葉の隣に移す、声を普通の言葉で説明する、のどれかを試し、2〜3テイク生成してください。