動画生成

Wan 3.0

Alibaba 提供

Alibabaの最新動画モデル、公開ベータ。
文書やWebページから30秒のクリップ。

Wan 3.0

主な機能

2026年8月のWan 3.0パブリックベータ公開時に、Alibabaが示した内容にもとづく機能です。

技術仕様

最大30秒

1回の生成で30秒。長さはプロンプトに合わせて自動で決まります。

480p〜1080p

3段階です。480p、720p、1080p。4Kの出力はありません。

パブリックベータ

Alibaba Cloud Model StudioとQwen Cloudで、wan3.0-videoとして稼働しています。

APIのみ

公開された重みはありません。Alibabaのオープンな系列はWan 2.2で止まっています。

活用事例

資料を動画にする

決算のスライドも、表計算のシートも、PDFもそのまま渡せます。中の数字と文章から、映像のシーケンスが組み上がります。

CM1本を一度で

30秒あれば、CM1枠が1回の生成に収まります。あとからつなぐカットも、合わせ直す手間もありません。

参照でそろえるシリーズ

Omni-Referenceが人物、商品、舞台をカットをまたいで保ちます。並べたときに、1本の作品として読めます。

プロンプト例

長回し

雨あがりの路地を一息で押していく、水たまりに提灯の光が流れる

Edit prompt

参照の一貫性

同じ配達員が住宅街を三区画抜ける、朝もやから真昼の照り返しへ

Edit prompt

商品カット

黒い石板に置いた南部鉄器の急須が、スタジオ照明の中で回る

Edit prompt

人物の芝居

尺八の奏者が一節を吹き終え、楽器を下ろして息をつく

Edit prompt

風景の展開

夜明けの干潟から霧が引いていき、空撮がゆっくり上へ抜ける

Edit prompt

画面内の文字

夕暮れの海食崖、下段にすっきりしたテロップが入る

Edit prompt

概要

Wan 3.0は、Alibaba Tongyi Labが手がけるWanシリーズの最新モデルです。2026年8月6日にパブリックベータとして公開されました。

Alibabaはこれを「1コマの生成から、物語を語ることへ」の移行だと説明しています。1回の生成で30秒。音は絵と同時に作られます。入口はプロンプトだけでなく、文書やスライド、Webページにも広がりました。

稼働しているのはAlibaba Cloud Model StudioとQwen Cloudです。モデル名はwan3.0-video。料金は秒単位で、解像度は3段階に分かれています。

資料から動画を作る

ほかのモデルと分かれる点がOmni-Referenceです。

テキスト、画像、音声、動画に加えて、構造を持つファイルを読みます。doc、xls、ppt、pdf、txt、key、pages、numbers、md。WebページのURLも同じように扱えます。読み取った中身から、映像のシーケンスが組み上がります。

Alibabaの言い方を借りれば「文字ばかりの静的なデータを、現実に近い映像に変える」ということです。四半期の決算資料でも、製品の仕様書でも、返ってくるのは絵コンテではなく仕上がったクリップです。いま、資料をこの形で読む主要な動画モデルはほかにありません。

30秒を一度に

1回で30秒。Wan 2.7の倍です。ここで変わるのは数字ではなく、作業の単位のほうです。

CMの1枠も、短い場面も、ゆっくりした展開も、1回の生成に収まります。複数のクリップをつないで、光と間合いと続きを合わせ直す工程がなくなります。長さはプロンプトに合わせて決まるので、短い場面が空の秒数で埋められることもありません。

長回しは、プロンプトの書き方も変えます。30秒には起伏が要ります。始まりがあり、転換があり、終わりがある。フレームに何があるかではなく、フレームがどう変わっていくかを書いてください。転換のない長さは、ただ遅いクリップです。長尺の生成が無駄になるのは、たいていここです。

参照の統制と、部分的な作り直し

Omni-Referenceは参照素材を20点まで受け取ります。人物も商品も舞台も、クリップの中でも、カットをまたいでも保たれます。並べたときに1本の作品として読めるのは、この働きによるものです。渡すことと同じくらい、プロンプトの中で参照に役割の名前を振ることが効きます。

編集も別のツールではなく、同じモデルの中にあります。指示でも参照でも直せます。時間の区間を選び、そこだけを作り直す。ほかは触れずに残ります。絵も、動きも、登場人物のセリフまで調整できます。中国語圏の記事はこの変化を「ガチャから制作へ」と表現しました。引き直し続けるのではなく、狙って通すということです。

描写、音声、画面内の文字

Alibabaが掲げる目標は「現実に近い描写」で、力点は人物にあります。顔と肌の細部、抑えの効いた自然な感情、仕草に連動した微細な表情。骨格や目もとまで踏み込んだ人物のカスタマイズも含まれます。

音は絵と同じパスで生成されます。ですからテンポはプロンプトの仕事です。土台になる音を指定し、拍を置く位置を書けば、絵と音が同時に着地します。

画面内の文字も良くなりました。12言語で長文の描画に対応し、図表や数式、インフォグラフィックも整っています。ただし音の質と画面内の文字には、まだ伸びしろがあると評されています。

4Kという誤情報

出力は480p、720p、1080pの3段階です。4Kはありません。

検索結果に出てくる「Wan 3.0は4K対応」という記述は、Alibaba発のものではありません。同社のモデル一覧は3段階の料金を示しているだけで、4Kには触れていません。「60Bパラメータ」「Apache 2.0のオープンな重み」といった仕様表も同じです。Alibabaがモデルカードを公開するまでは、作り話として扱ってください。

重みの公開について

Wan 3.0はクローズドで、APIのみのモデルです。重みはWan-AIのHugging Face、Wan-VideoのGitHub、ModelScopeのいずれにも出ていません。

Alibabaが公開した重みはWan 2.2、ライセンスはApache 2.0で止まっています。2.5、2.6、2.7の世代は、すべて商用APIのモデルでした。自社環境で動かす必要があるなら、いまも最新のダウンロードできるWanはWan 2.2です。この系列が自社のパイプラインに載るかどうかは、結局ここで決まります。

Wan 3.0とMorphic

Wan 3.0はMorphicのモデル一覧にはありません。

一方でMorphicには動画モデルが揃っています。Seedance、Kling、Veo。いま動画を作り、カットに合うモデルを選ぶことはできます。

上に書いたプロンプトの作法は、そのまま持ち込めます。長回しを起伏として書くこと、参照ひとつずつに名前を振ること、テンポをプロンプトに織り込むこと。どのモデルでも通用しますから、いま書き慣れておいて損はありません。

シンプルな料金体系

今すぐ無料で始めて、いつでもアップグレードまたはキャンセルできます。

Basic

$9/
請求額は $0

1100 月 クレジット

1 ユーザーのみ

すべてのモデル

ワークフロー

Standard

$24/
請求額は $0

3625 月 クレジット

1 ユーザーのみ

すべてのモデル

ワークフロー

Pro

$45/
請求額は $0

6350 共有 月 クレジット

1 ユーザー

+ 最大 4 名まで追加費用

すべてのモデル

ワークフロー

Pro Max

$170/
請求額は $0

24650 共有 月 クレジット

1 ユーザー

+ 最大 9 名まで追加費用

すべてのモデル

ワークフロー

Enterprise

より高い制限のために

カスタム

料金と請求条件

大容量クレジット
カスタムシート制限
すべてのモデル
ワークフロー
Pricing Gradient

Free

気軽に試したい方に

$0

ずっと無料

最大20クレジット
1ユーザーのみ
一部のモデル
ワークフロー

よくある質問

Wan 3.0とは何ですか。
Wan 3.0はAlibaba Tongyi Labの最新動画モデルで、2026年8月6日からパブリックベータです。1回の生成でネイティブに30秒、最大1080p、音声も同じパスで作られます。特徴はOmni-Referenceです。テキスト、画像、音声、動画に加えて、文書、表計算、スライド、PDF、Webページを受け取り、そこから動画を組み立てます。利用できるのはAlibaba Cloud Model StudioとQwen Cloudで、モデル名はwan3.0-videoです。
Wan 3.0はもう使えますか。商用の制作に載せられますか。
2026年8月6日にパブリックベータとして公開されました。動いているのはAlibaba Cloud Model StudioとQwen Cloudで、wan.videoでの提供もメンバーへ広がっています。モデルID(wan3.0-video)、解像度の3段階、秒単位のAPI料金まで公開済みです。ですから2026年7月まで続いた噂の段階ではなく、稼働しているモデルとして扱えます。ただし重みは配布されていません。自社の環境に置いて動かすことはできず、API経由での利用が前提になります。
Wan 3.0のクリップは何秒まで作れますか。
1回の生成で30秒までです。長さはプロンプトに合わせて決まるので、短い場面が空の秒数で埋められることはありません。Wan 2.7の上限は15秒でしたから、ちょうど倍になります。設計も、短い断片をつなぐ前提ではなく、途切れない1本の長回しに向いています。
Wan 3.0はオープンソースですか。
いいえ。Wan 3.0はクローズドで、APIのみのモデルです。重みはHugging Face、GitHub、ModelScopeのいずれにも出ていません。Alibabaが公開した最後の動画の主力はWan 2.2で、ライセンスはApache 2.0、公開は2025年です。自社環境で動かす必要があるなら、いまもダウンロードできる最新のWanはWan 2.2になります。Wan 3.0の重みや無料ダウンロードをうたうサイトがあれば、それは本物ではありません。
Wan 3.0は資料から何を作れますか。
受け取れるのはdoc、xls、ppt、pdf、txt、key、pages、numbers、mdのファイルと、WebページのURLです。中身を読み取り、そこから映像のシーケンスを生成します。Alibabaはこれを、文字ばかりの静的なデータを仕上がった映像に変えることだと説明しています。資料とWebページから動画を作れる点が、いまのほかの動画モデルとの最大の違いです。
Wan 3.0とSeedance 2.5はどう違いますか。
公開は2026年8月初旬で、数日しか離れていません。どちらも1回の生成で30秒、音声も同時に作ります。参照の受け皿はSeedance 2.5のほうが広く、画像、動画、音声で最大50点です。対してWan 3.0の持ち味は、資料とWebページから動画を組み立てられることにあります。独立した評価はどちらにもまだなく、いずれもクローズドなAPIのモデルです。ですから現時点の比較は、測定値ではなくデモに基づく話になります。