
石の縁に置いたカーフレザーのバッグ
キャンペーン写真、85mm。淡いライムストーンの縁に、タンのカーフレザーのボストンバッグを置きます。革目は本体の長さ方向に走り、縫い付けた持ち手の付け根では、重みでわずかに引かれます。高い窓からの硬い斜光が左から差し、革を横切って、奥の縁の手前で途切れます。バッグは画面の約3分の1で、残りは何もない石と影にします。パレットはタン、骨色のライムストーン、深い影。本物の革のシボ、手縫いならではのむら、指紋が1つ残った真鍮。4:5
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通りから見る夕暮れのウィンドウ
写真、50mm。夕暮れの濡れた通りの向かいから、ブティックのウィンドウを見ます。店内は暖かく灯り、台座に物が1つだけ載っています。同じガラスが、カメラの背後の建物と街灯を、うっすら映します。外は青い夕闇、内は暖かい光です。向かいの歩道から撮るので、ウィンドウは中央より右に寄り、手前に濡れた舗道が広がります。パレットは店内の暖かい琥珀色、冷たい青の通り、濡れた黒い石。ガラスの映り込みの重なり、窓に残る雨粒。4:3
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夕暮れのテラス、2人分のテーブル
横長の写真、35mm。2人分だけ整えたテラスのテーブルで、まだ何にも手が触れていません。リネンは広げたばかりで皺がなく、グラスは澄み、低いキャンドルが1つともります。夕暮れのいちばん最後の時間に、暗い水面を望みます。少し離れた2つのハリケーンランプが、ほかの唯一の光です。人はどこにもいません。テーブルは中央より左、右には水と暗い丘が広がります。パレットは暖かいキャンドルの琥珀色、白いリネン、深い海の青。リネンの織り目、揺れるキャンドルの炎、空気中の潮の霞。16:9
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6色のグレーの見本カード
正方形の写真、85mm、真上から撮ります。厚手のクリーム色のカードに、ウールの長方形の見本を6枚留めます。色は淡いグレーから炭色までの、近い幅に収めます。3枚ずつ2列にきっちり並べます。カードの下の縁に沿って、小さな大文字で「VEYRE」の一語だけを型押しします。ほかの印刷は、どこにも入れません。真上からの均一なフラットな光です。パレットは、クリーム色の上の6色のグレー。見本ごとに違うウールの毛足と織り、型押しの中のカードの繊維。1:1
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バフ輪の前の研磨職人
縦位置の写真、50mm。研磨職人が小さな真鍮の部品を、回転する綿のバフ輪に当てます。輪は動きでぶれています。輪の面にも、前掛けにも、手のしわの奥にも、黒い研磨剤がこびりついています。光は作業台の真上の、硬い1灯です。手、部品、輪が縦位置の画面を埋めます。パレットはくすんだ真鍮、黒い研磨剤、硬い白い光。研磨剤の質感、空気中の細かい金属粉。2:3
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折りカードの封蝋
正方形の写真、100mm、真上から撮ります。折ったエクリュ色のカードの蓋に、深い茄子紺の封蝋を押します。蝋は均一でなく広がり、左下に薄くはみ出しています。中央には、文字「A」がきれいに押されています。右からのやわらかい斜光で、蝋の凹凸とカードの質感が両方見えます。ほかには何も入れません。パレットは、エクリュ色のカードに載った茄子紺の蝋。つやのある蝋とつや消しの縁、耳が不揃いなカードの繊維。1:1
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3つの台座、物は1つ
横長の写真、50mm。同じトラバーチンの台座3つを、暗い部屋に等間隔で立てます。それぞれの真上から、細いスポットが1つずつ当たります。物が載るのは中央の台座だけで、小さな物が1つ。残る2つは意図して空にし、まったく同じに照らします。部屋には、ほかに何もありません。カメラは台座の高さで、正面から向き合います。パレットは暖かいトラバーチン、白い光だまり3つ、黒い周囲。石の小さな穴と充填、硬い影の縁。16:9
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開店前のブティック店内
横長の広角写真、24mm。開店前の小さなブティックで、誰もいません。漆喰の壁に4つのニッチを埋め込み、それぞれ物を1つだけ置いて灯りをともします。部屋の残りは、意図してがらんとさせます。朝一番の光が、店先のガラスから入り、ニッチの暖かい光と混ざります。磨いた漆喰、トラバーチンのベンチが1つ、つや消しのブロンズのレール。カメラは低く、部屋の奥行きの中央に置きます。パレットは暖かい漆喰、ブロンズ、朝のガラスの冷たい色。漆喰のこて跡、光の中に見える埃。16:9
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漆の箱のリボンを引く手
正方形の写真、100mm。片手が幅広のグログランリボンの端を引きます。深いオックスブラッドの漆箱の蝶結びが、崩れ始めた瞬間です。輪はまだ形を保っていますが、ほどける途中だと分かります。箱は暗い石の面の中央に置きます。光は右上のやわらかい1灯だけで、漆に長くきれいなハイライトを1本通します。パレットはオックスブラッドの漆、骨色のグログラン、黒に近い石。リボンの織り目、漆に映る窓の細い反射。1:1
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大理石の窓台のフラコン
写真、100mm。淡いグレーの大理石の窓台に、厚みのある透明なガラスの香水瓶を立てます。朝の強い日差しが瓶を通り抜け、底の脇の石に、くっきり集まった光の模様を落とします。模様は瓶そのものより鋭く、明るく出します。瓶の中身は淡い琥珀色です。窓台には、ほかに何も置きません。パレットは淡い大理石、琥珀色の液体、白い光の模様1つ。底に出るガラスの厚みの歪み、石に積もったかすかな埃。4:5
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ブロンズのレールに1着のコート
縦位置の写真、50mm。長いヘアライン仕上げのブロンズのレールに、キャメルのカシミヤのコートが1着だけ掛かります。レールには、まだ何着も掛けられる余裕があると分かります。コートはレールの3分の1の位置に掛け、空いたレールが左右に遠ざかります。背後は飾りのない漆喰の壁です。光は、レールの上に隠した光源からのやわらかい光です。コートは全身を写し、下に床も入れます。パレットはキャメル、暖かいブロンズ、淡い漆喰。肩と裾で光の返し方が変わる、カシミヤの毛足。9:16
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折った包み紙の上のルース
写真、100mm、真上から撮ります。宝石商の作業台に、折り畳んだ白い包み紙を置き、カットした石を十数個広げます。表向きも横向きもあり、並べ整えてはいません。左から角度をつけた作業ランプが、各ファセットに硬く小さな反射点を作ります。石ごとに影も落ちます。パレットは冷たい白い紙、無色の石、暖かいランプの色。紙の折り目、画面に入りかけたピンセット、作業台の埃。4:5
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筆先で持ち上げる金箔
縦位置の写真、100mm。金箔職人が、平らなリスの毛の筆先に、正方形の金箔を1枚載せて持ち上げます。箔は薄く、動きの風で片隅が丸まり、波打っています。下には、ジェッソを塗った板が待っています。光は左前からのやわらかい1灯で、箔がハイライトではなく、暖かい面に見えます。縦位置の画面に、手、筆先、箔が収まります。パレットは暖かい金、チョークのように白いジェッソ、濃い前掛け。箔のしわと、縁で透ける薄さ。9:16
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革を裁つ職人
写真、35mm。傷の入った木の作業台に、染めていない一枚革を広げます。裁断職人が身を乗り出し、木の型を片手で平らに押さえて、チョークで型の形を写します。余る部分の多さが分かるように、革は全体を見せます。光は北向きの窓1つだけです。写るのは手と前腕だけ。パレットは革そのものの生成り、チョークの白、作業台の濃い木色。革の縁の不揃い、舞うチョークの粉、親指に残る治った切り傷。3:2
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働く手の印台リング
縦位置の写真、100mm。飾りのない重いゴールドの印台リングを、はっきり手仕事をする人の手の小指にはめます。爪は短く、指の関節に治った傷があり、関節まわりの肌は乾いています。手は軽く握り、暗いウールのコートの袖に載せます。光は左の窓からのやわらかい1灯です。ゴールドに幅広のやわらかいハイライトを1つ、縁に鋭い反射を1つ入れます。写すのは手と袖口だけです。パレットは暖かいゴールド、炭色のウール、肌の暖かい色。使い込んだ金の表面にある細かい擦り傷。2:3
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低い日差しの中のドアの合わせ目
写真、100mm。濃い緑の車の、フロントフェンダーとドアの合わせ目に、極端に寄って撮ります。フラッシュ式のドアハンドルが、画面の右端に入り始めます。ごく低い斜めの日差しが、パネルに沿って走ります。隙間が端から端まで均一なことが、光で分かります。ほかに見分けのつくものは写しません。パレットは深い緑のメタリック、白い硬いハイライトの線1本、黒い影。塗装の中に見えるメタリックの粒、うっすらかかった埃の膜。3:2
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受け渡しの瞬間の時計のトレー
写真、85mm。炭色のスエードの提示用トレーに腕時計が載り、ウォールナットのカウンターの上を滑っていきます。片方の手がトレーを放し、もう片方の手が手前の縁に届いたところです。どちらも手首より上は見えません。光は上からの、カウンターの暖かい光です。カウンターの高さで横から撮り、両方の手が横顔で入るようにします。パレットは炭色のスエード、暖かいウォールナット、鋼の色。スエードの毛並みの向き、風防ガラスに残る指紋。4:3
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静かな時間のロビー
横長の写真、24mm。午前4時ごろのホテルのロビーで、誰もいません。天井の照明も消えています。造作の上のコーブと、フロントデスクの下のライン照明だけが灯ります。光は、建築そのものから出ているように見えます。深い緑の大理石、濃い色の木、枝だけの大きな活け込みが1つ。カメラは低く、中央に置きます。パレットは深い緑、暖かい木、やわらかい隠し照明の琥珀色。大理石の石目、磨いた床に映るライン照明のかすかな反射。16:9
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夜の石のアーチの下の車
写真、35mm。夜、古い石の馬車用アーチの下に、暗い色のセダンを停めます。照らすのは、アーチの柱に付けた鋳鉄の壁ランタン1つで、画面に見えています。暖かい光がボンネットを渡り、側面に沿って弱まっていきます。石畳は濡れています。アーチの向こうは青い夜です。低い位置から、斜め前方を見る構図です。パレットはランタンの暖かい琥珀色、濡れた黒い石畳、奥の深い青。石畳の本物の映り込み、ランタンにとまる蛾が1匹。3:2
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半分引いた試着室のカーテン
写真、50mm。厚手の生成りのリネンのカーテンが、深い縦のひだで下がります。試着室の壁がんを半分覆い、暖かく灯る室内の一部と、ベンチの角が見えます。生地は重く、ひだは床まで形を保ちます。壁がんの中からは、やわらかい光が出ます。外の店内は、少し冷たい光です。パレットは生成りのリネン、暖かい壁がんの琥珀色、冷たい漆喰。リネンの節と織り、光をとらえる真鍮のフック。4:3
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