
Moonvalleyは、シネマティックな動画モデル「Marey」で知られています。学習に使ったのは、ライセンス済みの映像だけです。2026年3月にセルフサーブ型のプランが終わり、今は企業や制作会社との提携のみです。権利面の確認を重んじる制作現場では、学習データの出どころも気になる点です。
Morphicは動画制作のAIワークスペースです。エージェント型の動画エディターを備えています。Copilotが生成を計画して実行します。3D Sceneでは、ショットも一緒に組みます。マルチトラックのComposeタイムラインは、頼めばCopilotが編集します。絵コンテ、ナレーション、楽曲、効果音、字幕も同じプロジェクトにあります。うまくいった手順はWorkflowsに保存できます。各ステップのモデルと設定も残ります。
チームには、ProプランからLiveの共同編集が使えます。Enterpriseでは管理機能も加わります。ユーザーグループと権限、クレジット上限、モデルアクセス、Connectorsです。
機能比較:MorphicとMoonvalley
| 機能 | Morphic | Moonvalley |
|---|---|---|
| エージェント型の動画編集 | Copilotがタイムラインを編集 | 生成ごとの直接コントロール |
| マルチトラックのタイムライン編集 | Composeでグレード・キーイング | キーフレームで参照を順に配置 |
| Workflows | 自然な言葉で作成、履歴つき | ComfyUI上のMareyノード |
| 生成前に3Dでショットを組む | 3D Scene | Camera Controlが1枚の画像から3Dを構築 |
| ライブ共同編集 | Proプラン以上 | 公開ページに記載なし |
| チーム・法人向けの管理機能 | 権限・クレジット上限・モデル制御 | 企業・制作会社向けの提携 |
| セルフサーブ型の登録 | 無料プランから有料プランへ | 2026年3月にプラン終了 |
| 動画・画像・音声の主要モデルを1か所で | ショットごとに最適なモデルを選択 | 自社の動画モデルMarey |
| AI絵コンテ | 台本・参照・グリッドから作成 | 手持ちのフレームをキーフレームに使用 |
| キャラクターやセットの一貫性 | 保存したReferences | 被写体ごとに参照画像を指定 |
| 音声・ボイス・楽曲・効果音 | プロジェクト内で生成。クローンはEnterprise | 動画のみ生成 |
| カメラワークのプリセット | 3D SceneとCamera Rig | Camera ControlとTrajectory Control |
| ライセンス済み映像だけで学習した動画モデル | パートナーモデルをショットごとに選択 | Mareyの特長 |
| 参照クリップからモーションとポーズを転写 | 3D Sceneで動きの軌道を描画 | Motion TransferとPose Control |
各社の公開ページとヘルプ資料をもとに比較(2026年10月)
Morphicのエージェント型編集とは?
エージェント型編集とは、編集の最中にAIエージェントが一緒に動く方式です。Morphicでは、Copilotが3つの段階で働きます。ショットの設計、テイクの修正、タイムラインの編集です。
- 01
3Dでショットを組む
出演者の立ち位置と動き、レンズ、カメラの高さを決めます。動画の生成にクレジットを使う前に済ませられます。 - 02
テイクを直す
変えたい点をクリップごとに文章で伝えます。最後のフレームの先への延長、ライティングの変更、アングルの組み直しもできます。 - 03
Copilotとカットする
Composeタイムラインは手作業で編集できます。変更点を言葉で伝えれば、Copilotが1回の操作で反映します。
各段階は手作業でも進められます。3D Sceneは、180度ルールの越境を知らせます。有料プランでは、Copilotがプロンプトからシーンを組みます。自分の編集内容も確認します。書き出したフレームやショットを添付すれば、モデルがその配置に従います。
チームがMoonvalleyよりMorphicを選ぶ理由
シネマティックな1ショットは、カットやグレード、音入れを経て1本の映像になります。その全工程を1か所で進めたいチームがMorphicを選びます。特によく使われる6つの機能を紹介します。
タイムラインのCopilot
全カットを拍に合わせて詰めるよう依頼。1回の取り消しで元に戻せます。
重ねて組むCompose
ショット、声、音楽を重ねてフレーム単位でトリム。タイトルも編集できます。
色合わせとキー
カーブ、ホイール、LUTでショットの色を揃え、グリーンバックも抜けます。
言葉で撮り直し
ショットの変更点を文章で伝えるか、最後のフレームの先まで延長できます。
フレームに付けるメモ
ショット上の点、範囲、時点にメモを留め、メンバーにタグ付けできます。
チーム全員で使う
Proからライブ共同編集。Enterpriseはグループ、クレジット上限、モデルアクセスを設定。
Morphicのそのほかの機能
整理
- タグとお気に入り案件や進行状況でタグ付けし、絞り込みやお気に入り登録ができます。
- Canvasのセクションアセットを名前付きのセクションにまとめ、ひとかたまりで動かせます。
- ワークスペース検索ショートカット1つで、ファイルもアセットもワークフローも探せます。
- 保存したReferencesキャラクターを一度保存すれば、どこでも名前を指定して呼び出せます。
制作
- 字幕文字起こしと翻訳をして、字幕ファイル(SRT)を書き出せます。
- 台本をブリーフにPDFや台本を添付すると、Copilotがショットを計画します。
- 動画アナライザークリップについて質問すると、Copilotが映像を見て答えます。
- 高画質化とアップスケールアップスケール、修復、HDR仕上げに対応。有料プランで使えます。
Enterprise向け
- Connectorsチームのファイルやボイスをワークスペースにつなげられます。
- ボイスクローン話者の許可を得たうえで、声をクローンできます。
- バックグラウンド処理長い処理は、作業を続ける間もバックグラウンドで進みます。
- ユーザーグループグループと権限で、誰が何をできるかを設定します。
MorphicとMoonvalleyをさらに詳しく
よくある質問
編集まで済ませた完成動画を作る用途なら、Morphicが向いています。Copilotが生成を計画して実行し、3D Sceneが配置を固めます。Composeでカット、グレード、ミックスを仕上げ、Workflowsが案件ごとに手順を再現します。Mareyの学習データが選定の条件で、企業や制作会社としてMoonvalleyと提携できるなら、Moonvalleyが合います。
商用利用の可否や条件は、利用規約でご確認ください。権利面を重視する場合は、使うモデルの提供元が示す条件も合わせて確認すると安心です。
セルフサーブ型のプランでは登録できません。Moonvalleyは2026年3月にセルフサーブ型のプランを終了し、Mareyを企業や制作会社との提携で提供しています。Morphicは誰でも登録して使えます。無料プランなら、最初のプロンプトから完成したカットまでを試せます。
はい。Morphicでは、生成する前に3D Sceneで設定します。マネキンを置いて動きの軌道を描き、レンズ、リグ、カメラの高さを決めます。カメラの動きは手で記録することもできます。そのうえでフレームやショットを書き出し、モデルが従う参照にします。Camera RigとCamera Angleのツールでは、繰り返せるカメラワークの設定や、既存ショットのアングル変更ができます。
Moonvalleyは、ライセンス済み映像で学習した動画モデルMareyを開発し、企業や制作会社との提携で提供しています。Morphicは、動画制作のためのAIワークスペースです。Copilotが計画を立て、ショットごとにモデルを選びます。3D Sceneが配置を固め、Composeがカット、グレード、ミックスを仕上げます。チームはProプランからライブにレビューと共同編集ができます。
はい。Mareyで作ったクリップや静止画をダウンロードし、Morphicのプロジェクトにアップロードします。Copilotにリンクを渡して取得してもらう方法もあります。繰り返し使うキャラクター、商品、ロケーションはReferenceとして一度保存します。どのモデルがショットを担当しても、以降の生成に引き継がれます。
いいえ。現時点では、MareyはMorphicのモデルピッカーにありません。Morphicでは、ピッカーにある動画、画像、音声のモデルから、ショットに合うものを選びます。お手元のMareyのクリップはアップロードして、Composeタイムライン上で他の素材と並べて、カット、グレード、音入れ、字幕の作成ができます。
はい。無料プランなら、最初のプロンプトから完成したカットまでを、料金を払う前に試せます。有料プランでは、3D Scene内のCopilot、アップスケールが加わります。Proプラン以上では、ライブ共同編集の席も追加できます。