
説明動画の作り方は、大きく2通りあります。決まったスタイルに台本を流し込むか、シーンそのものを生成するかです。
台本を流し込む側にいるのがSteve AIです。台本かプロンプトを渡すと、選んだスタイルで1本に仕上げてくれます。スタイルは3種類あります。説明動画向けの2Dアニメキャラクター。言葉に合わせたライブアクションのストック映像。オリジナルクリップを作る生成スタイルです。声も、声に合わせた口の動きも自動で付きます。書いた台本が数分で動画になるのが持ち味です。
シーンを生成する側にいるのがMorphicです。主要な動画モデルを1つのラインナップから選べます。絵コンテは自由配置のCanvasで組み、Copilotが工程を計画して実行まで走らせます。カットは内蔵のComposeタイムラインで仕上げます。
手早く用意するアニメ説明動画や、ストック映像のマーケティングクリップなら、Steve AIが向いています。カートゥーンではなく生成されたシネマティックなシーンを求め、絵コンテ・モデル選び・編集・音入れを1か所で扱いたいならMorphicです。
Morphic vs Steve AI:機能比較
| 機能 | Morphic | Steve AI |
|---|---|---|
| コア製品 | AI動画制作ワークスペース | アニメ・ストック映像の説明動画メーカー |
| 動画生成AIモデル | 複数のフラッグシップモデルを搭載 | テンプレート・スタイル駆動、一部生成モードあり |
| テキストから動画・画像から動画 | 対応 | 台本やプロンプトからスタイル付き動画へ |
| 2Dアニメキャラクター | 主眼ではない | 最大の強み |
| 台本に合わせたストック映像マッチング | 非対応 | 対応 |
| 複数工程を計画するエージェント | Copilot | 非対応 |
| Canvas上のAIストーリーボード | 対応 | 非対応 |
| 内蔵タイムラインエディター | Compose | シーン・テンプレート編集機能 |
| シネマティック・写実的な生成 | 対応 | 主眼ではない |
| アプリ内で音楽・効果音を生成 | 対応 | ナレーションとライブラリ音源 |
| キャラクター・セットの一貫性 | 参照シート | プリセットのアニメーションスタイル |
| 無料で試せる | 対応 | 無料プランあり |
比較の内容は2026年8月時点のものです。
Steve AIが向いているケース
Steve AIが実際に向いている場面もあります。主に次の3つです。
- 2Dアニメの説明動画。 カートゥーンキャラクターとモーショングラフィックス調のスタイルが欲しいなら、Steve AIは台本から数分で仕上げます。Morphicはこの種のカートゥーンアニメーションを作りません。
- 台本に合わせたストック映像。 言葉にライブラリ映像を合わせるマーケティングクリップなら、ライブアクション調のスタイルが手早い道筋になります。
- 手間をかけずに仕上げるスタイル動画。 テンプレートのスタイル、声、言語を選ぶだけで1本が完成します。社内向けの説明動画やSNS向けのコンテンツをスピード重視で作る用途に向いています。
MorphicがSteve AIより選ばれる理由
分かれ目はシンプルです。Steve AIはテンプレートのスタイルから、アニメやストック映像のクリップを組み立てます。Morphicはシーンそのものを生成します。そのうえで絵コンテを組み、モデルを選び、編集し、音を付けるまでの場所を用意します。
Steve AIはMorphicのラインナップには入っていません。ここで比べているのは制作の場所であって、Morphicの中でSteve AIを動かす話ではありません。
生成されたシネマティックなシーン
場所も商品も動作も、ショットそのものを作ります。テンプレートのカートゥーンやストック映像ではなく、複数のフラッグシップ動画モデルから選べます。
工程を計画するエージェント
求める結果をCopilotに渡すと、仕事を工程に分けます。参照素材をもとに各段階を生成し、結果は共有Canvasにまとまります。
Canvas上で絵コンテを組む
台本や参照素材から、あるいはカバレッジグリッドとして、自由配置のCanvasでショットを計画します。生成結果はその横に並びます。
Compose
本物のドラッグ&ドロップのタイムラインでテイクをつなぎ、トランジションを加えます。音楽・ナレーション・効果音も1クリップずつ音声トラックに重ねられます。
アプリ内でナレーションと音楽も
同じワークスペースでナレーションとオリジナルスコアを生成します。台詞の演出まで指定でき、そのままカットの下に敷けます。
参照でキャラクターと世界観を固定
キャラクター用と背景用、それぞれの参照シートを作ります。一連のシーンを通して見た目をそろえたい生成に添えられます。
MorphicとSteve AI、どちらを選ぶか
クリエイター・フリーランスの場合
成果物が台本から作る2Dアニメの説明動画なら、Steve AIはまさにそのために作られています。ストック映像のマーケティングクリップも同じで、数分で仕上がり、覚えることもほとんどありません。
動画がカートゥーンではなく生成されたシネマティックなシーンになると、必要なものが増えます。絵コンテ、モデル選び、編集、サウンドトラック。そこまで同じプロジェクトで扱うなら、MorphicのCopilotに依頼してください。ショットを計画し、バリエーションを実行し、テイクを音の乗るタイムラインまで運びます。
エージェンシー・企業の場合
チームでの論点は、どんな種類の動画を作っているかです。企業紹介や採用動画のようなアニメ・ストック映像の説明動画を、決まったスタイルでスピード重視で量産するなら、Steve AIが向いています。
生成による制作を担うのはMorphicです。複数モデルを1つのラインナップから選べます。共有Canvasではその場でレビューが回ります。参照シートがキャンペーン全体の見た目をそろえます。最終カットはタイムラインで組み、書き出す前に仕上げます。
結論:Morphic vs Steve AI
Steve AIは自ら掲げた目標をきちんと達成しています。台本を数分でアニメやストック映像の説明動画に変えます。カートゥーンキャラクターもテンプレートのスタイルも、声も、声に合わせた口の動きも自動で付きます。成果物が手早いアニメクリップなら、この一点特化がモーションデザイナーの手間を省きます。
動画がテンプレートのカートゥーンではなく、生成されたシネマティックなシーンになった瞬間に問いは変わります。絵コンテ、モデルの選択、きちんとした編集、サウンドトラック。ここまで求める作品には、アニメーションテンプレートではなく制作ワークスペースが要ります。
Morphicなら制作全体が1つのワークスペースにまとまります。絵コンテがショットを導き、そのショットが編集につながります。ナレーションとスコアもその場で乗ります。別のメーカーへ飛ぶ必要はありません。2つのツールはそれぞれ違う種類の動画のためにあり、正直な分かれ目は、アニメの説明動画が欲しいのか、生成されたシーンが欲しいのかです。