OmniHuman 2.0:完全ガイド

OmniHuman 2.0:完全ガイド

OmniHuman 2.0 は、写真1枚と音声1本から、演技のある動画を作ります。写真の選び方、話し声・歌・会話の整え方、5分のワンテイク、演出メモの書き方、背景を動かさないコツを、再生できる例つきで紹介します。

OmniHuman 2.0 の特徴

OmniHuman 2.0 は、1枚の写真から演技の全体を作ります。材料は音声だけです。どんな音が入っているかに加えて、どう言っているかも聞き取るので、声のトーンがそのまま表情に出ます。音を出して確かめてください。

講義動画も、縦型のショート動画も、語り手を写真と音声で用意できます。

写真1枚と息を弾ませた声:興奮と笑いが演技に表れる

BytePlus のローンチ投稿によると、2.0 の違いは3点です。

OmniHuman 2.0動画で何が変わるか
音声を読み取る声のトーン、感情、一語一語が顔を動かします。ささやき、叫び、笑いが、それぞれ違う表情になります
どんな音声でも話し声、歌、会話のどれでも使えます。モードを切り替える必要はありません
5分をワンテイクで60秒から延びました。講義や1曲まるごとが、つなぎ目のない1ショットになります

OmniHuman 2.0 の仕組み

用意するのは2つで、3つ目は任意です。ほとんどの動画は、最初の2つだけで作れます。

入力役割
写真演者になります。顔がはっきり写り、カメラのほうを向き、完成動画にしたい構図の1枚を選びます
音声演技のもとになります。音声の長さが動画の長さを決め、最長は5分です
演出メモ任意です。「落ち着いて温かく」「小さな身振り」のように、雰囲気や動きを短く書きます

OmniHuman 2.0 に合う写真の選び方

結果を最も左右するのは写真です。モデルは見えているものを保つので、ピントが合い、明るい顔からは、鮮明で明るい演技が生まれます。

選ぶ条件理由
顔は1つ、カメラのほうを向くほかの顔が写っていると、勝手に動いたり話し出したりすることがあります
背景は無地か、ぼかしたもの背景が賑やかだと、動く要素が増えます。あとの背景テストで確かめられます
口を閉じた、力の抜けた表情言葉に合わせてモデルが口を開けます。満面の笑みの写真は、発話とぶつかります
完成動画の構図で撮るバストアップの写真は、バストアップの動画になります。身振りを入れたいなら、手の入る余白を残します
再生先に縦横比を合わせるリールやショートには縦長、講義動画や YouTube には横長の写真を使います
文字、ロゴ、細かい柄は避ける小さな文字や細かい柄は、人物が動くとちらつくことがあります

粘土のキャラクターやイラストも使えます。目と口がはっきり読み取れる顔に描いてください。

写真の例:顔は1つ、背景はぼかし

粘土のキャラクターが演者

OmniHuman 2.0 の音声を準備する

音声が演技そのものなので、言い方がそのまま画面に出ます。先に声を作るか録音して、動画を生成する前に聞き直してください。

音声の種類準備のしかた
話し声声は1人分にして、下に音楽を入れません。間や笑いまで読み上げに込めると、顔がそれに付いてきます
歌ボーカルを大きく、前に出します。にぎやかなミックスの下で歌が細いと、口が追う手がかりが減ります
会話BytePlus は会話を入力として挙げています。短いやり取りで試し、各セリフが正しい顔に乗るか確かめます
長尺冒頭と末尾の長い無音は削ります。音声の1秒が、そのまま動画の1秒になります

歌の音声:伸ばす音と息つぎが顔に出る

穏やかな講義:安定した温かい語り

同じモデルでも、言い方が違えば演技は大きく変わります。ささやき、叫び、笑いは、それぞれ別の演技になります。

ささやき

叫び

笑い

OmniHuman 2.0 で5分のワンテイクを作る

1つのショットを、最長5分まで続けられます。2.0 より前は、60秒を超えると分けて生成し、つなぐ必要がありました。つなぎ目で顔や光、背景が飛ぶことがありました。ワンテイクなら、それを避けられます。ただし、写真と音声が最後までもつことが条件です。

1枚の写真から、75秒の講義を1テイクで

  1. 台本を最後まで書き、声を1回でまとめて生成します。始めから終わりまで、トーンがそろいます。
  2. 一度通して聞き、読み間違いを直してから動画を生成します。あとで直すと、テイク全体をやり直すことになります。
  3. 落ち着いた、ニュートラルな表情の写真を選びます。冒頭の1行だけでなく、音声のすべての場面で使う顔です。
  4. 台本の真ん中あたりから20秒のテストを先に生成し、そのあとで全体を生成します。

OmniHuman 2.0 の演出メモの書き方

演技の大部分は音声が担います。特定の動きがほしいときだけ、短い演出メモを足します。書くのは言葉の中身ではなく、話し方や動きです。

メモの例は、英語の文のまま載せています。意味は括弧の中に添えました。

ほしい演技書く例
落ち着いた解説者calm and warm, small natural head movement, background stays still(落ち着いて温かく、頭の動きは小さく自然に、背景は動かさない)
元気な配信者upbeat and friendly, expressive face, small hand gestures(明るく親しみやすく、表情は豊かに、小さな手の身振り)
語り手slow gentle movement, nostalgic smile, pauses between lines(ゆっくりやさしい動き、懐かしむ笑み、セリフの間に間を置く)
歌い手eyes closing on the long notes, gentle sway, emotional(長い音で目を閉じ、ゆるやかに揺れ、感情を込めて)
キャラクターbouncy head movement, playful expressions, keep the drawn style(弾むような頭の動き、遊び心のある表情、描かれた画風を保つ)

OmniHuman の背景がちらつく理由と対策

BytePlus のローンチ用デモを見た一部の人が、話している間に背景が揺れることに気づきました。音声駆動のモデルは、顔だけでなくフレームの全体を、毎フレーム描きます。話者の後ろの人、棚、看板、柄など、写真の中のどれもが動く可能性があります。描くものが多いほど、動くものも増えます。

Morphic で検証しました。顔も声も同じにして、背景だけを2通り用意しています。賑やかなカフェの背景では、後ろの人たちが勝手に振り向いて動きます。背景のフレーム間の変化は、無地の壁の約2.3倍でした。

賑やかな背景:後ろの人たちが動き出す

無地の壁:顔も声も同じで、背景は保たれる

背景を動かさない手順は5つです。

  1. 背景は無地か、ぼかしたものにします。賑やかな写真しかないときは、人物はそのままに、背景だけを無地の壁に差し替えます。上の無地の例も、この方法で作りました。
  2. フレームに入れる顔は1つだけにします。ぼけていても、端にいても、ほかの人は切り取るか消します。
  3. 人物の後ろに細かい要素を置きません。文字、タイル、小物の並ぶ棚、イルミネーションなどです。
  4. 演出メモに background stays still(背景は動かさない)を加えます。
  5. 長いテイクの一部がまだ揺れるときは、その区間だけを単独で生成し直して差し込みます。切り替えは、カットが目立ちにくい話の切れ目で行います。

この検証には、Veed Fabric を使いました。OmniHuman 2.0 はまだ Morphic にないためです。写真1枚からフレーム全体を描くモデルなら原因は同じなので、対策もそのまま使えます。

OmniHuman 2.0 のコツ

コツ理由
動画より先に音声を直す動画は話し方をそのまま写します。平板な読み上げからは、平板な顔が生まれます
5分の前に20秒で試す構図、背景、表情の問題を、わずかな費用で先に確かめられます
最初の表情はニュートラルに顔は、その1枚を出発点に、音声のあらゆる感情へ動いていきます
話し声のトラックに音楽を入れない声の下に音楽があると、どの音が言葉なのか見分けにくくなります
1枚の写真に顔は1つフレーム内の顔はすべて、モデルが動かす可能性があります
写真の縦横比を再生先に合わせる完成した動画をあとから切り抜くと、手や身振りが切れることがあります

OmniHuman 2.0 と Veed Fabric

どちらも、写真1枚と音声1本から、話す動画を作ります。Veed Fabric は今日から Morphic で使え、このガイドの例はすべてそれで作りました。OmniHuman 2.0 は近日公開です。

OmniHuman 2.0Veed Fabric
Morphic での提供近日公開提供中
入力写真1枚と音声1本写真1枚と音声1本
最長のワンテイク5分5分
音声話し声、音楽、会話あらゆる言語の話し声
スタイル2.0 については未公開写真、イラスト、3D、粘土、アニメ
解像度2.0 については未公開480p または 720p

Morphic で今すぐ話す動画を作る

  1. Copilot を開き、顔が1つはっきり写り、背景が無地の写真を添付します。
  2. 自分の声か曲のトラックを添付します。台本から声を作りたいときは、先に Copilot へ声の生成を頼みます。
  3. Veed Fabric で話す動画を作るよう頼み、短い演出メモを添えます。結果はダウンロードするか、エディターで開きます。

よくある質問

OmniHuman 2.0 の使い方は?

演者の写真1枚と、音声1本を用意します。写真が登場人物と構図を決め、音声が話す内容や歌う内容、そして言い方を決めます。雰囲気や動きを指定したいときは、短い演出メモを足します。

OmniHuman 2.0 で作った動画は商用利用できますか?

商用利用の可否は、モデルごとの利用規約で決まります。このガイドでは判断できないため、公開前に BytePlus と Morphic の最新の規約でご確認ください。素材の権利も確認が要ります。実在の人物の写真は、本人の許可を得たものだけを使い、音声や曲は、自分で録音したか、利用の権利を持つものにしてください。

話す動画の背景が動いてしまうのはなぜですか?

音声駆動のモデルは、フレームのすべての画素を描くため、賑やかな背景の細部が揺れたり、ほかの顔が動き出したりします。背景は無地かぼかしにし、フレーム内の顔は1つにして、演出メモに background stays still(背景は動かさない)を加えてください。

OmniHuman 2.0 で作れる動画の長さは?

BytePlus によると、途切れないワンショットで最長5分です。前のバージョンは60秒でした。動画の長さは、音声の長さで決まります。

OmniHuman 2.0 で写真に歌わせられますか?

はい。話し声に加えて音楽も入力にできます。口が追う言葉の手がかりを残すため、ボーカルは明瞭に、ミックスの前面に置いてください。

VTuber やイラストのキャラクターでも使えますか?

以前のバージョンの OmniHuman は、写真に加えて、漫画風やスタイライズされたキャラクターも動かしていました。2.0 の対応スタイルは、BytePlus がまだ詳しく公表していません。目と口がはっきり読み取れる顔を用意し、先に短いクリップで試してください。顔出しなしで解説動画や配信を作りたいときも、同じ手順でキャラクターの顔を確かめられます。