
ハナアブの複眼
実物の約3倍で撮ったマクロ写真。ハナアブの頭が画面いっぱいに写ります。手前側の複眼は、六角形のファセットまで完全に鮮明です。奥側の頭は、すでにピントから外れています。光は真上から、小さなディフューザーを通した柔らかい拡散光。背景は約30センチ後ろの葉で、なめらかな緑の面になります。琥珀色とブロンズの目が、柔らかな緑に映えます。ファセットの幾何学、頭部の細かい剛毛、顔についた花粉ひと粒まで写します。4:5。
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イトトンボの翅の雨粒
実物の約3倍で撮ったマクロ写真。休んでいるイトトンボの広げた翅に、雨粒がひとつ乗っています。雨粒はレンズの役目をして、真下の細かな翅脈を拡大し、周りの脈から少しずらして見せます。ピントは雨粒と、その下の翅脈。光は曇りの朝の柔らかい光。背景は、ずっと後ろの葦の緑のぼけ。透明な水に、煙るような翅、柔らかな緑。翅の縁には、膜の虹色の反射も描きます。4:3。
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窓ガラスの氷の結晶
実物の2倍で撮ったマクロ写真。冷えた窓ガラスの内側に育った、シダ状の霜の模様です。1本の主軸から、小さな枝が同じ角度で繰り返し出て、その枝がさらに枝分かれします。ガラスの向こうから差す、冷たい夜明けの光が、結晶の縁を照らします。ピントは中央の主軸。白い氷が、淡い青の朝の光に浮かびます。光をとらえる結晶の面の縁と、ガラスが少し暖かい下の部分に残る、溶けかけた箇所も描きます。4:5。
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水草についた気泡
実物の2倍で撮った縦位置のマクロ写真。水中で撮影します。沈んだ水草の葉の裏側に、銀色の酸素の気泡がひとつ付いています。まだ離れておらず、浮き上がってもいません。曲面は鏡になり、周りの水草を圧縮して映します。光は、上から濾された緑の光。ピントは気泡の表面。銀色の泡が、深い緑の水に浮かびます。葉の細かな藻の毛羽立ちと、水中を漂う小さな粒も描きます。3:4。
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飛び立つ直前の綿毛
実物の2倍で撮ったマクロ写真。崩れはじめたタンポポの綿毛です。いくつもの種が抜け、むき出しの花托が所々で透けています。2粒の種は離れる途中で、頭のすぐ外に浮き、冠毛を大きく開いています。低い太陽の逆光で、どの冠毛も光ります。ピントは、まだ付いている手前の種。背景は、ずっと奥の暗い日陰。黒に近い闇に、白い冠毛と、暖かい縁の光。冠毛の細かな離れ具合と、花托にとまった小さな虫も描きます。4:5。
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花に口吻を伸ばすハチ
実物の2倍で撮ったマクロ写真。マルハナバチが、ジギタリスの花の喉に体を半分入れています。口吻はいっぱいに伸び、蜜腺へ向かう様子がはっきり見えます。胸の毛にはすでに花粉がつき、片脚は花の下唇に踏ん張っています。ピントは頭と舌。光は曇りの柔らかい光。暗い斑点のあるマゼンタの花に、黒と琥珀色のハチ。体の毛に挟まった花粉の粒も写します。5:4。
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チューリップの雄しべ
等倍で撮ったマクロ写真。開いたチューリップの中を、真上から覗き込みます。6本の雄しべが中央の雌しべを囲んで立ちます。葯は割れ、花粉はこぼれはじめています。暗い花粉の粒が、下の花びらの内側に散り、いくつかは花糸にも引っかかっています。ピントは、手前の葯にぴたりと合わせます。光は、窓からの柔らかい光が横から1方向。深いマゼンタの花びらに、黒に近い花粉と、淡い緑の雌しべ。花びらの細胞の質感、根元にうっすら残る水気のつやも描きます。1:1。
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蛍石の劈開面
実物の2倍で撮ったマクロ写真。蛍石の劈開面です。光は後ろ、少し下から石を通り抜けます。そのため、紫と緑の内部の縞が、表面の色ではなく、石の中の柔らかい層として見えます。手前の面には、段状の割れ目が1本走り、画面でいちばん鮮明です。周囲は暗く落とします。紫から海緑までの色が、黒に浮かびます。貝殻状断口の質感と、小さな内包物。片側の面には、指紋ひとつ。5:4。
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ほつれたデニムの織り目
実物の4倍で撮った正方形のマクロ写真。着古したデニムの縫い目の端で、生地がほどけています。藍染めの経糸は平行に走ったまま。染めていない白い緯糸が緩んで、巻きながら離れていきます。ピントは、ほつれが始まる面に置きます。光は右からの斜光。糸が隣の糸に小さな影を落とします。色あせた藍とクリーム色が、暗い影に沈みます。どの糸も撚りが見え、折り目は白く擦り切れています。1:1。
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銅に広がる緑青
実物の2倍で撮ったマクロ写真。銅の表面で、緑青が画面の約3分の2を覆い、ぎざぎざの前線で止まっています。残る3分の1には、細い研磨傷の入った、暖かい色の地金が見えています。光は左からの斜光。そのため、錆の層に本物の起伏が生まれ、小さな影を落とします。ピントは境目そのもの。淡い緑の錆が、暖かい銅色に接します。結晶質の層の質感を描き、1片は浮いて、今にもはがれそうです。5:4。
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基板の半田付け
実物の4倍で撮った横長のマクロ写真。古い緑の基板の裏側に、半田付けが一列に並びます。ひとつひとつが小さな明るい山で、切った部品の足を包んでいます。いくつかの周りには、琥珀色に乾いたフラックスがたまり、基板にも熱による茶色い変色があります。光は右からの斜光。どの山にも鋭いハイライトが1つだけ入ります。ピントは左から3つ目。鈍い銀色の半田、基板の緑、琥珀の残渣。半田の表面の小さな穴と、割れ目の見える接触不良の1か所も描きます。16:9。
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ラズベリーに乗った砂糖の結晶
実物の約3倍で撮ったマクロ写真。ラズベリー1粒が画面の大半を占めます。小さな粒がはっきり分かれ、ひとつずつに、淡い細かな毛が数本。上には粗い砂糖の結晶が散らばり、小さなプリズムのように光をとらえます。ピントは手前の粒と、その上の結晶。光は、左上からの柔らかい拡散光。深い赤の果実、白い結晶、暗い周囲。粒の光沢を描き、1粒だけは少しつぶれて色が暗く、根元には果汁がにじみます。4:3。
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ミルクの王冠
等倍で撮った正方形のマクロ写真。ごく短い閃光で止めた一瞬です。ミルクのしずくが浅い水面で跳ね返り、約12本の独立した突起をもつ王冠になります。その1本の先からは、1粒がすでに離れ、上へ向かっています。下の液面には、広がる輪の波が残っています。ピントは王冠の手前の縁。真っ白な液体が、深いティールの背景に映えます。表面張力の曲線と、飛び散る細かな粒を描きます。1:1。
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ちぎったパンの気泡
実物の2倍で撮ったマクロ写真。サワードウのパンを、手でちぎった断面です。クラムは大きく不規則に開き、穴の大きさがまちまちです。ちぎったときに伸びたグルテンの細い糸が、大きな穴のいくつかにまだ張っています。左からの暖かい側光が穴に斜めに入り、奥行きを生みます。ピントはちぎり口の手前の縁。淡いクリーム色の中身、濃く焼けた皮、深い影。穴の中のグルテンの艶と、皮に散った打ち粉も描きます。4:5。
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ルピナスの葉に宿る朝露
等倍で撮ったマクロ写真。ルピナスの葉を真上近くから狙います。ひだ状の葉片が中心から放射状に広がり、それぞれの溝に、大きさの違う朝露が並びます。接合部には、ひときわ大きな1粒。どの水玉にも、明るい空が小さく逆さに映ります。ピントは中央の水玉と、手前の溝2本。光は、夜明けの柔らかい光。深い青緑の葉に、銀色の水。縁には葉の細かな毛、水玉には表面張力のふくらみを描きます。3:4。
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まだ巻いているシダの若芽
等倍で撮った縦位置のマクロ写真。固く渦を巻いたままのシダの若芽です。コイルの外側全体を、薄い紙のような茶色の細かい鱗片が覆います。背景は、ずっと奥の暗い森の陰。ピントは、手前へ回り込む渦の外縁に置きます。内側の巻きは、すでにやわらかくぼけています。光は、左上からの柔らかな森の拡散光。茶色の鱗片の下に、明るい新緑。縁で浮き上がる鱗片の、紙のような質感も描きます。9:16。
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種を運ぶアリ
実物の約3倍で撮ったマクロ写真。1匹のアリが小枝の上を歩き、自分の頭より明らかに大きな、淡い色の種を運んでいます。大あごで種を挟み、体を傾けて重さを支えます。ピントは頭と大あご、種の手前の縁。光は曇りの日の拡散光。背景は、遠くの落ち葉の茶色いぼけ。赤茶色のアリと、クリーム色の種、柔らかな茶色の周囲。外骨格の節と光沢、脚の細い毛も写します。4:3。
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カケスの羽の、かみ合う羽枝
実物の5倍で撮った正方形のマクロ写真。カケスの雨覆羽の、青と黒の縞の部分です。倍率が高いので、ひとつひとつの羽枝と、それを留める鉤状の小羽枝が見えます。上のほうの1か所だけは羽枝が離れ、ファスナーがほどけています。光は、上からの柔らかく均一な光。ピントは、無傷のかみ合った帯。彩度の高いコバルトに、黒い縞と白。羽枝の上で、構造色がわずかに移ろいます。1:1。
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かみ合うファスナーの歯
実物の4倍で撮った縦位置のマクロ写真。金属ファスナーが、真鍮の歯が2列に合わさる、まさにその位置を写します。下は開き、上は閉じ、スライダーは画面の上に切れています。両側のテープは、織り目の見える暗い綿。光は左からの斜光で、どの歯にもハイライトと影が出ます。ピントは、閉じた最初の3つの歯。暖かい真鍮色が、黒に近いテープに映えます。先端の面には使い込まれた磨耗のつやがあり、1本の歯に糸くずが1本かかっています。9:16。
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拡大した砂粒
実物の8倍で撮ったマクロ写真。砂粒の小さな集まりを、ここまで拡大すると、粒ごとに別の鉱物だと分かります。透明な石英もあれば、黒い火山性の粒、丸いピンク色の貝のかけらもあります。形はまちまちで、ひとつとして同じものはありません。ピントは中央の3粒で、ほかは急に落ちます。光は上から、横から少し。透明、黒、ピンク、蜂蜜色が、暗い地に浮かびます。粒の縁の摩耗と、石英の内部の割れも描きます。4:3。
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