Seed Audio 1.5 は、ByteDance の次のフルシーン音声モデルで、Morphic には近日登場予定です。1つのプロンプトから、セリフ、音楽、環境音、効果音が別々のトラックで返ります。長さは最長6分です。ナレーションの差し替えや吹き替えなど、声と音を別々に扱いたい制作向けの書き方を、このガイドでまとめました。すぐにシーンプロンプトを試したい方は、Seed Audio 1.5 AI音声生成ツールをご覧ください。
Seed Audio 1.5 のプロンプトの組み立て方
シーンは、聞き手に聞こえる順に書きます。まず場所、次に話す人、その人のセリフ、最後に周囲で起きること。物語を先に書き、音のリストは後に置きます。
| 要素 | 書く内容 | 例 |
|---|---|---|
| シーン | 場所、時間、天気、部屋の広さ | [夜。誰もいない駅のホーム、屋根を打つ雨。] |
| 声 | 名前、年齢、なまり、感情、速さ | ミサキ(30代、落ち着いた、疲れた声) |
| セリフ | 正確な言葉を、かぎ括弧の中に | 「終電、もう行っちゃったね。」 |
| 効果音 | 音の出どころと、動き方 | [濡れたコンクリートを歩く足音が、遠ざかる。] |
| 音楽 | ジャンル、楽器、雰囲気、音量 | [全体の下で、低いシンセパッドが鳴る。] |
| タイミング | 必要な箇所にタイムスタンプ | [0:06] 足音が始まる。 |



Seed Audio 1.5 はまだ公開されていません。このため、サンプルは Morphic 上で作りました。ElevenLabs の音声と効果音、Lyria の音楽を、各プロンプトに合わせてミックスしています。再生される音声は英語です。
Seed Audio 1.5 の4つの入力モード
どのモードも、テキストプロンプトから始まります。何を足すかで、モデルが自分で作る部分と、従う部分の割合が決まります。
| モード | 追加するもの | 向いている用途 |
|---|---|---|
| テキスト | 追加なし。プロンプトがすべての声と音を説明する | 最初の下書き、広告、サウンドベッド |
| テキスト+音声 | 声の参照クリップを最大6本 | 固定のキャスト、すでに使っているナレーター |
| テキスト+動画 | モデルが見る動画クリップ | 吹き替え、カットへの音付け、映像に合わせたサウンドデザイン |
| テキスト+音声+動画 | 動画と、声の参照 | エピソードをまたいでキャストを固定する吹き替え |
Seed Audio 1.5 のタイムスタンプ
Seed Audio 1.0 では、セリフに [5.5s:8.0s] のような時間枠を指定できました。Seed Audio 1.5 では、効果音と音楽のキューにも使えます。ドアの音、短い強調音、盛り上がりが、モデルの推測ではなく、指定した位置に入ります。
- 映像に合わせたい箇所に、時間を付けます。カットに合わせたセリフ、打撃に合わせた衝撃音、見せ場に合わせた盛り上がりなどです。
- ほかは、時間を付けずに任せます。ルームトーンやBGMは、モデルに配置させたほうが自然に聞こえます。
- タイムスタンプは順番に並べます。セリフ同士が偶然重ならないよう、少し間を空けてください。
[0:00] 小さな劇場で、観客がざわめく。[0:04] 照明が「カチッ」と落ちる。[0:05] 司会(温かく、声をひそめて):「みなさま、ようこそお越しくださいました。」[0:09] ピアノの和音がひとつ。
Seed Audio 1.5 の声の参照
参照クリップを、キャラクター1人につき1本、最大6本まで追加します。プロンプトで各クリップにタグを付け、どの声がどのセリフを話すかをモデルに伝えます。参照が声の音色を決め、プロンプトが演技を決めます。
| 指示する内容 | 書き方 |
|---|---|
| 感情 | (参照2:傷ついて、涙をこらえている) |
| スタイル | (参照1:淡々と、控えめに、少し楽しげ) |
| ペース | (参照3:ゆっくり、文と文の間に長い間) |
| 言葉以外の音 | (参照1:セリフの前にため息、後に短い笑い) |
使うのは、権利を持っている声の、きれいな録音です。実在の人物の声には、本人の許可が必要です。公開や商用に使う作品では、権利の確認を先に済ませてください。
Seed Audio 1.5 で動画を吹き替え・翻訳する

Seed Audio 1.5 に動画を渡すと、動きに合わせた声と音を書き出します。ナレーション、音楽、効果音、環境音です。クリップ全体の文脈も保ちます。翻訳では、話されている言語を置き換え、元の効果音と音楽は残します。
- 話者ごとの声を説明するか、参照を追加します。どの言語でも同じキャストで吹き替えられます。
- 残すものを伝えます。たとえば「元の音楽と効果音は残し、セリフだけ差し替える」です。
- 公開前に、その言語が堪能な人に、発音、意味、言い回しを確認してもらいます。
今の Morphic では、AI動画吹き替えでクリップを翻訳し、声を差し替えられます。字幕や口の動きの調整、最終編集までの手順は、吹き替えとローカライズの解説にまとめています。
Seed Audio 1.5 の別トラック出力
Seed Audio 1.0 が返すのは、ミックス済みの1ファイルでした。Seed Audio 1.5 は、セリフ、環境音、効果音、音楽を別々のトラックで返します。セリフは声ごとに分けることもできます。再生すると、嵐のシーンが聞こえます。再生中に、各トラックをミュートしたり、単独で聴いたりできます。声ごとに専用のレーンがあります。
| 編集で | 別トラックでできること |
|---|---|
| 音量 | 声には触れずに、セリフの下で音楽を下げる |
| ミュート | 効果音を外して静かなカットに。セリフを外して予告編のベッドに |
| 差し替え | ひとりのセリフや1つのキューだけ入れ替え、シーンのほかの部分はそのまま |
| 再利用 | 同じ環境音を次のシーンに敷き、場所が続いているように聞かせる |
Seed Audio 1.5 と Seed Audio 1.0 の違い
ByteDance の Seed Audio 1.0 のページは、次のステップとして3つを挙げていました。動画入力、長尺の音声、マルチトラック出力です。Segmind に掲載された公開前の概要によると、Seed Audio 1.5 はこの3つをすべて備えます。
| Seed Audio 1.0 | Seed Audio 1.5 | |
|---|---|---|
| 1回の生成の長さ | 2分 | 6分 |
| 声の参照 | 3本 | 6本 |
| 言語 | 20言語 | 30言語 |
| 入力 | テキスト、音声の参照、画像1枚 | 動画が加わる |
| 出力 | ミックス済みの1トラック | セリフ、環境音、効果音、音楽の別トラック |
| タイムスタンプ | セリフ | セリフ、効果音、音楽のキュー |
| 歌詞付きの曲 | 非対応 | 対応 |
Seed Audio 1.0 のプロンプトの多くは、そのまま使えます。1.0 のプロンプトの詳細は、Seed Audio 1.0 ガイドをご覧ください。
よくある質問
Seed Audio 1.5 は、近日公開予定です。ByteDance は機能の概要をパートナーに共有していますが、一般向けの提供はまだ始まっていません。それまでは、Morphic で Seed Audio 1.0 を使えます。
Morphic には、近日登場予定です。今日からでも、Seed Audio 1.0 でフルシーンを作れます。同じ Canvas 上の ElevenLabs、Lyria などの音声モデルも使えます。
本人の許可がある場合のみです。ByteDance の制限により、本人の同意なしに、実在の人物と分かる声をまねることはできません。著作物や既存の歌詞も、同様に制限されています。参照クリップには、利用する権利のある録音を使ってください。
使えます。シーン、声、セリフ、効果音の構成は同じです。新しい機能を使うには、動画、増えた声の参照、効果音や音楽へのタイムスタンプを加えます。別トラックでの出力を頼むこともできます。
セリフは、話させたい言語で書きます。日本語で聞かせたいときも同じで、セリフは日本語で書きます。シーンや声の指示は、書きやすければ英語のままでも構いません。ただし各セリフは目的の言語に保ち、その言語が堪能な人に結果を確認してもらってください。Seed Audio 1.5 の対応言語は、公開時の情報で確認しましょう。
